AMEBについて
この記事ではオーストラリアで根強い人気の音楽検定であるAMEBについて書きます。
上記二つの技術面、演奏面の他に聴力、譜読み、一般知識のテストがあります。
これもグレードが上がるたびに難易度が増します。
音楽記号、用語の意味を始めとし作曲家の歴史背景や生存期間、音楽スタイル(バロックとかクラッシックとか)や曲の構成についてなどなど。。。
レベルが上がるとその曲の分析本を購入して勉強します。
その州の中で各地区ごとに試験会場を設置しています。試験管はこの検定の為の特別資格保持者で各試験地域をまわるので地区ごとに違う日程が組まれます。
試験会場は主に大都市の設備の整った私立高校やピアノの先生の家。
田舎からだと一番近い試験地区を選び、そのスケジュールに従って試験の準備を始めます。
又、今回分かった事。
レベル1とレベル2では試験管の資格レベルも違うという事。
なのでレベル2からはブリスベン、サンシャインコーストなどの大都市以外、その試験地区に”試験管がいない”ケースがあります。
その場合、その地区の受験者数が規定数に達していればそこへ試験管が出張して検定を受けられますが人数が不足すると来てくれない!
自ら大都市の試験管のいる土地へ出向くしかないのです。レベル1は受験者数、試験管数ともに多いのでまずそのエントリーした地区で受けられるけど、レベル2からはその年のグレード5以上の受験者数に影響しちゃうんです。
レベルアップは喜ばしいながらも田舎やちょこっと都市に住むとなると毎年この試験場所で頭を悩まされます。
AMEBよ、スケジュール組む以上はレベルとか人数関係なく試験管、よこしてくださいよー!
AMEBとは? 何故受けるのか?
Australian Music ExaminationsBoardの略で音楽検定の事です。
他にもたくさんの検定種類がありますが、オーストラリアではとにかくこのAMEBが根強く査定の基準にされています。
もし音楽で奨学金制度にチャレンジする場合や、コンクールの選曲などでも「最低AMEBグレード〇以上」など規定の基準に使われるほど大事なランク付けの検定です。
日本でも人気のある Associated Board of the Royal Music Schools
(ABRMS) の検定に似ていてそれを受ける事も出来ます。
ただ、AMEBのみ正式にオーストラリア政府の教育機関の管轄下にあり更には資格レベルがメジャー大学と関連付けされています。
このAMEBのグレードでディプロマライセンス以上を取得したらいろんな音楽関係への道が開けるのです。
例えば、オーケストラなどのパフォーマーとして或いは先生や指揮者、作曲家としてなど。。。
上記の理由でオーストラリアの音楽の先生の多くはAMEBを受ける事を推奨しています。
AMEBのグレード段階
グレード表
・グレードはPreliminary(初期段階)からグレード4までがレベル1。
・グレード5からCertificate of performanceまでがレベル2。
・レベル3になるとDiploma(ディプロマ)と呼ばれる階級へ。
一般的にオーストラリアの資格レベル制度は、専門学校等で取得するCertificateⅠ、Ⅱ、
Ⅲ,Ⅳの次にDiplomaがあって日本の大学1年に相当すると言われています。
その上はDegree。日本の短大卒業に相当するのがAssociate Degree、大学卒業がBachelor
Degreeです。
レベル2のグレード6からは実技検定の他にも“音学理論の筆記試験”も必要。
このレベルが英国のABRMSやTrinityの理論レベルより2段階高度な設定になっています。
AMEB実技試験の内容
3分野の総合得点で評価される構成になっています。
1.テクニカルワーク(技術面)
実技試験の内容(G:グレード)
グレード8以上は省略してますがスケール(音階)やコードをばらして下から上に弾くアルペッジョなど演奏に必要な技術面の試験です。
片手、両手、弾くテンポやダイナミック強度も決められていて全て評価に影響。
グレードが上がるごとに高度な内容がどんどん付加されていきます。
2.曲の演奏
それぞれリストに掲載されている検定曲を弾きます。
各リストには40~50曲以上が掲載されていてその中から自由選択できます。
各リストからの必要な曲数
- Grade1までは3曲
- Grade2~Grade4は、検定曲3曲 + グレード相当レベルを2曲
- Grade5~Grade7は、検定曲4曲 + グレード相当レベル2曲
- Grade8~Certificate of perfprmanceは検定曲4曲
それ以上はもっと複雑なのでここでは省略しますが、グレードアップごとに曲の長さも長くなっていきます。
3.Aural test(聴力), Sight reading(譜読み), 音楽用語や歴史の一般知識
上記二つの技術面、演奏面の他に聴力、譜読み、一般知識のテストがあります。
これもグレードが上がるたびに難易度が増します。
音楽記号、用語の意味を始めとし作曲家の歴史背景や生存期間、音楽スタイル(バロックとかクラッシックとか)や曲の構成についてなどなど。。。
レベルが上がるとその曲の分析本を購入して勉強します。
試験の時期と場所
それぞれの州に政府管轄下のAMEB運営本部があり、州ごとにスケジュールを組んでいます。その州の中で各地区ごとに試験会場を設置しています。試験管はこの検定の為の特別資格保持者で各試験地域をまわるので地区ごとに違う日程が組まれます。
試験会場は主に大都市の設備の整った私立高校やピアノの先生の家。
田舎からだと一番近い試験地区を選び、そのスケジュールに従って試験の準備を始めます。
又、今回分かった事。
レベル1とレベル2では試験管の資格レベルも違うという事。
なのでレベル2からはブリスベン、サンシャインコーストなどの大都市以外、その試験地区に”試験管がいない”ケースがあります。
その場合、その地区の受験者数が規定数に達していればそこへ試験管が出張して検定を受けられますが人数が不足すると来てくれない!
自ら大都市の試験管のいる土地へ出向くしかないのです。レベル1は受験者数、試験管数ともに多いのでまずそのエントリーした地区で受けられるけど、レベル2からはその年のグレード5以上の受験者数に影響しちゃうんです。
レベルアップは喜ばしいながらも田舎やちょこっと都市に住むとなると毎年この試験場所で頭を悩まされます。
AMEBよ、スケジュール組む以上はレベルとか人数関係なく試験管、よこしてくださいよー!
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